腰の痛みを感じる場合、その原因はいろいろあります。
なかでも大きなものが『椎間板ヘルニア』です。
この記事では、椎間板ヘルニアの7つの原因について。
三軒茶屋あおば整体院の高田院長が解説します。
椎間板ヘルニアの原因を正しく知ることで、改善への最短ルートがみえてきます。
整体師 高田 勝博
JACM認定カイロプラクター
椎間板ヘルニアは、どうして起こるの?
あなたの身体の重さを支えている椎間板が、何かしらのダメージを受け劣化することで、椎間板ヘルニアは発生してしまいます。
その『何かしらのダメージ』とは、どんなものでしょう?
椎間板を劣化させる7つの原因
椎間板が劣化してしまう原因は、いろいろとありますが代表的なものはつぎの7つです。
- 環境的な要因
- 遺伝的な要因
- 悪い姿勢
- 体重の増加
- 年齢によるもの
- 生活習慣(栄養バランスの乱れ)
- タバコ
それぞれくわしく見ていきましょう。
環境的な要因
椎間板が劣化する原因はさまざまです。
そして、年齢や生活習慣など『環境(後天的)によるもの』が多いのも特徴です。
すなわち椎間板ヘルニアは、見方をかえると『病気』ではなく慢性的な『ケガ』に似たものとなります。
遺伝的な要因
椎間板ヘルニアは、環境的な要因だけでなく、ケガや遺伝的(先天的)要因によって発生することもあります。
たとえば、遺伝で生まれつき椎間板が弱い方は、椎間板ヘルニアを発症しやすい要素を持っています。
また、非常にまれですが『マルファン症候群』という病気によって、椎間板などの軟部組織の耐久性が低くなり、椎間板ヘルニアを発症するといったケースもあります。
悪い姿勢
『悪い姿勢で生活していると、椎間板ヘルニアになりやすい』
こんな話をあなたも聞いたことがあるかもしれません。
この話でいう『悪い姿勢』とは、反り腰と猫背です。
この2つの姿勢は、まっすぐ立ったで重心線が腰よりも後ろにあると、体重が腰にかかります。
そうすると、椎間板への負荷が大きくなり、ヘルニアとなってしまいます。
体重の増加
一般的な体系の人の身体は、上半身の重さが体重全体の約60%と言われています。
そのため、急に体重が増えた方やいつも身体が重いと感じる方は、椎間板にかかる負荷も大きくなります。
年齢によるもの
少し難しい説明になってしまいますが。
人間は『生物としての側面』そして『物質としての側面』を持っています。
例えば『築40年の建物』と聞いたとき、あなたはどんなイメージをするでしょう。
きっと『古くて、あちこちガタがきている』と思うかもしれません。
仮に40歳の人であれば『身体も築40年』と考えると、この劣化もイメージしやすいかもしれません。
生活習慣(栄養バランスの乱れ)
栄養バランスが乱れると腰痛(椎間板ヘルニア)を発症しやすくなります。
例えば、糖質の多い食事を続けていると、AGE(糖化最終生成物)という物質が体内で作り出されます。
このAGEは、骨、じん帯、軟骨、筋肉などを劣化させてしまいます。
このため、糖質を摂りすぎると椎間板がもろくなり、ヘルニアとなってしまうのです。
タバコ
タバコと椎間板ヘルニアには、大きな関連があるということが医学的にも証明されています。
椎間板は、その上下にある「終板」という組織の毛細血管から血液をもらい、ゆっくりと再生を繰り返しています。
タバコを吸うことで、毛細血管の血流を悪化させるため、椎間板の再生速度を遅らせることにつながり、劣化や変性が起きやすいと考えられます。