そもそもトリガーポイントとは?
- 頭痛を訴えて病院に行っても異常なしと言われた
- 慢性的な腰痛で悩んでいるが、どこに行っても治らない
- マッサージやストレッチでも改善しない
あなたがこのようなコトで悩んでいるなら、その痛みやコリの原因は、トリガーポイントである可能性があります。トリガーポイントとは、どういったものなのでしょうか。
痛みの引き金となるポイント
トリガーポイントを日本語に訳すと、痛みの引き金(トリガー)となる点(ポイント)です。
例えばあなたが頭痛で悩み病院を受診したところ「異常なし」と言われた場合、頭痛の原因は首にあるケースが非常に多いです。これがトリガーポイントの正体です。
つまり、首の筋肉がコリ固まってしまい、そのコリが引き金になって頭痛が発生するという流れです。このように他の場所に飛ばす痛みを関連痛と呼びます。
関連痛を引き起こすポイント
関連痛について、もう少しくわしくお話しましょう。
例えばあなたが腰痛に悩み、最近はふくらはぎも痛くなってきたとします。このようなケースの場合、腰痛が出ている神経と同じラインに痛みが出ているのなら理解できると思います。
しかし腰痛とは関係ないラインに痛みが発生することも多いです。このような痛みのことを関連痛と呼んでいるのです。そして、ふくらはぎに関連痛が見られる場合、ふくらはぎの治療をおこなっても痛みの改善が見られないのですが、痛みのもととなる腰痛を改善すると、ふくらはぎの痛みも自然に消失します。
このケースのように、腰痛を改善するとふくらはぎの痛みも消失するような場合、腰痛が起こっている場所の筋緊張が、ふくらはぎの痛みの「トリガー」となっているわけです。
トリガーポイントの歴史
痛みを改善するのにトリガーポイントが用いられるようになったのは、20世紀も後半になってからのことですが、実は人類最古のミイラには、ツボ治療をした痕が残っているそうです。
また、日本人にもおなじみの鍼治療も、一種のトリガーポイントだと考えられています。その証拠に、トリガーポイントとツボの位置は8割方一致しているということです。
トリガーポイントが学問的に認識されたのは1988年のことで、アメリカ人医師であるデイヴィッド・シモンズによって「筋膜性疼痛症候群」の概念が提唱されたのがトリガーポイントの始まりだとされています。
ではいったいなぜ、トリガーポイントは発生してしまうのでしょう。
トリガーポイントの原因
トリガーポイントの発生原因は、人によってさまざまですが、多くの方に共通する原因が次の4つです。
- 同じ姿勢を長時間
- 運動のしすぎ、運動不足
- 悪い姿勢
- 過度なストレス
順に解説していきます。
同じ姿勢を長時間
トリガーポイントが発生する原因として一番多いのが、長時間にわたって同じ姿勢を維持することです。デスクワークやスマホを長時間する方に多く見られる原因です。
同じ姿勢を長時間持続していると、身体を支えるための筋肉が緊張して固くなります。それが血管を圧迫し、その結果、痛み物質が発生します。
運動のしすぎ、運動不足
筋肉の使いすぎもトリガーポイントの原因となります。筋肉痛も使いすぎの一種です。
そもそも筋肉が固くなる原因は2つしかありません。
1つは筋肉を使いすぎること、もう1つは筋肉を使わないでいることです。
つまり、運動のしすぎも運動不足も良くないということになります。
悪い姿勢
トリガーポイントが生じる原因としては、悪い姿勢もあります。
デスクワークなどが原因で猫背気味になると、背骨のS字ラインがまっすぐに近くなり、背骨のクッション機能が低下します。また、姿勢が悪く骨盤がゆがんでしまうと、反り腰やO脚のリスクが高くなります。
その結果、身体の各部にかかる負担が増し、トリガーポイントが生じやすくなります。
過度なストレス
意外と思われるかもしれませんが、ストレスもトリガーポイント発生の原因となります。
私たちの身体は、ストレスがかかると筋肉が固くなり、血管が収縮します。
この自然な流れにより、筋肉のコリが強くなり慢性化することでトリガーポイントとなります。
トリガーポイントのほぐし方
トリガーポイントが発生してしまった場合、どのようにほぐしていけばいいのか?
一般的な方法は、次の3つです。
- トリガーポイント注射
- 鍼灸院での治療
- 整体院での施術
トリガーポイント注射
整形外科やペインクリニックなどでは、トリガーポイントが生じている場所に局所麻酔剤を注射し、痛みを感じなくさせるという治療がおこなわれています。
鍼灸院での治療
トリガーポイントを緩めるには、鍼灸院の施術を受けるのも効果的です。
鍼を使った施術となるため、手による施術と比べ即効性が期待できます。
整体院での施術
整体院では、トリガーポイントを直接手技で押圧し、緩めるという手法が採られます。
多くの施術経験がある担当者の場合、固くなった筋肉を効果的に緩める術にたけているケースも多いです。
当院のトリガーポイント療法
三軒茶屋あおば整体院では、トリガーポイントを効果的かつ身体に負担が少ない『虚血性圧迫法』で緩めていきます。
トリガーポイントを解除する手段として母指(親指)や肘を使います。
トリガーポイントを見つけたら、10秒間ほどトリガーポイントを圧迫します。この圧迫によってトリガーポイントは一時的に血流が遮断されます。
その後、圧迫していた手をはなすと、それまで遮断されていた血流が回復し勢いよく流れていきます。
イメージとしては、水道のホースをつまんで一旦水を止め、一気に離し水を流すような感じです。
トリガーポイント(しこり)は過敏になっているので、押されると痛みを感じます。
押す深さを加減しながら虚血圧迫をします。虚血圧迫法によって血流が良くなったトリガーポイントは、痛み物質が流れ出し『しこり』が解除されて痛みが取れてゆきます。
以上がトリガーポイントを解消する方法で、どれも効果的なのですが、大きな問題点があります。
トリガーポイント療法と栄養バランス整体
トリガーポイントを緩めるだけでは不調は改善しません。
それは、トリガーポイントを発生させる原因が取り除けていないから。
当院は、トリガーポイントを緩めるだけでなく、他の療法も組み合わせた『栄養バランス整体』の独自メソットで、慢性的な不調を改善します。
栄養バランス整体は、10年間で蓄積した3万人の臨床データをもとに開発した独自の整体療法です。
長年悩まされている痛みやコリを改善し、再発しづらい身体を手に入れることを目的としています。
栄養バランス整体についてくわしくはこちらのページをご覧ください。
あおば整体院でおこなっている治療について詳しく解説しています