四十肩・五十肩に関するよくある質問

四十肩・五十肩の原因はなんですか?

年齢とともに肩の筋肉や腱などの柔軟性が低下してしまいます。

運動不足・使いすぎ・悪い姿勢などが重なると、何気ない日常の動作で、筋肉・腱・関節(関節包)などが傷つきやすくなってしまいます。

ぶつけたり捻って痛めた記憶がないため、痛みを感じつつそのまま使ってしまうと、段々と肩があがりづらくなったり、着替えや荷物を持つ時にも痛みを感じるようになります。
そして寝返りや安静に寝ていても痛みがでるほど悪化すると、治るまでには時間がかかってしまいます。

早めに適切な施術を行わないと、関節が硬く固まってしまい、腕が上がらなくなることも多く、個人差がありますが完治するまでに2年くらいかかることもあります。

40代や50代になると発生しやすくなるのは、なぜですか?

筋肉はゴムのような構造をしています。

ゴムも年数が経過すると劣化するように、40代以降の筋肉は、柔軟性が低下して変性してしまいます。

古くなったゴムは軽く引っ張っても切れやすいように、筋肉も日常生活の動作で傷がつきやすくなります。

さらに、40代・50代の方は、仕事や家事に忙しいことも多く、痛みがあっても無理して動いてしまいがち。筋肉の傷が広がり悪化してしまいがちになりるため、四十肩・五十肩と言われています。

四十肩・五十肩はどのくらいで治りますか?

症状が改善するまでの期間は、個人差がかなり大きいです。一般的には、次の4つの段階を経て症状が変化していきます。

  1. 発症期

    きっかけがなく痛み始め、発症の時期を特定できないケースがほとんどです。肩周辺の特定の場所に炎症が起こり、いつの間にか痛みがジワジワと強まっていきます。

  2. 炎症期

    炎症がピークの状態で、肩や腕を動かすと激痛が走り、何もしなくても痛みがあります。この期間にどんな治療を行っても、痛みが緩和するケースは少ないです。
    また痛みで目が覚めてしまい、睡眠不足になる方も多いです。

  3. 回復期

    痛みが和らぎ、痛みの範囲や場所も特定しやすくなります。
    ただ、ここで油断すると、炎症期に逆戻りすることもあり、この炎症期と回復期を半年から1年間くらい繰り返す人もいるので注意が必要です。

  4. 炎症完全沈静期

    痛みが完全に消える状態。ただ、肩関節まわりの筋肉や滑膜と呼ばれる関節内を覆う組織が炎症の影響で固まっているため、肩の動かしにくさが残ります。

四十肩・五十肩の予防法は?

筋肉の柔軟性の低下や不良姿勢が原因で肩関節周囲に炎症が起きないように、30代のうちからストレッチや体操、正しい姿勢の意識などで「四十肩・五十肩」を予防しましょう。

おすすめの体操としては、ラジオ体操です。デスクワークが多い方は、1時間に1回程度、肩を回すことも効果的です。