腰椎すべり症に関するよくある質問

腰椎すべり症とは、どんな病気ですか?

腰の骨は、「椎体」と「椎弓」という骨の部分でできています。背骨は、骨が積み木のように、骨と骨が重なり合っています。

さらに背骨の中には、脊柱管といって神経の入っている管があります。
背骨がバランス良く重なっているのが正常な状態ですが、腰椎すべり症は、何らかの原因によって背骨がずれてしまいバランスが悪くなり、結果さまざまな症状をきたす病気です。

腰椎すべり症に種類があるのですか?

腰椎すべり症は大きく分けて、分離すべり症、変性すべり症があります。

1つ1つの背骨を繋げている部分が分離してしまう状態を分離すべり症と呼びます。

一方、1つの1つの背骨の分離はなく、骨と骨の間にある椎間板が老化により変性することが原因でずれたものを変性すべり症と呼びます。

腰椎すべり症の手術とは、どのような方法なのでしょうか?

腰椎すべり症の代表的な手術は固定術です。

最初に骨を削ることで、神経の通り道を広げます。
次に骨を削るなどして神経の通り道を広げ、すべりを起こしている背骨部分を自分の骨や金属でつなぎ、さらにずれてこないよう骨どうしをボルトで固定します。

すべり症でも、不安定な状態が強くない場合は内視鏡を用いて神経の圧迫をとり、ボルトで固定しない低侵襲の手術も選択に挙げられます。術後は固定した部分が安定するまではしばらく時間がかかります。

しばらくの間はコルセットを使用し安静にする必要があります。