MRI検査は必ず受ける必要がありますか?
MRIの検査は、
- 脊柱管がどの程度狭くなっているのか?
- 神経の圧迫の程度
などが目で見て分かるので、もし疾患が疑われる場合は一度検査をしても良いでしょう。
ただし、脊柱管狭窄症の症状は人それぞれなので、画像診断の結果と本人の訴える症状が一致しないケースもあります。その場合、問診や複数の検査から総合的な判断をする必要があります。
医師により診断名が違うのはなぜですか?
これもよく聞かれる質問で、例えば
ある病院では脊柱管狭窄症、違う病院では変形性腰椎症と診断。こんなケースです。
例えば、この2つの疾患であれば、腰の骨(腰椎)が変形してしまっている
この原因は一緒ですが、最近の検査機器(MRI)の発達により、『脊柱管が狭くなっているか』を容易に判断できるようになり、この診断名が増えたということが考えられます。
鎮痛薬(痛み止め)を飲み続けると、副作用の心配はありませんか?
鎮痛薬に限らず、どのような薬でも副作用のリスクはあります。もしその薬を使用して、痛みがおさまるのであれば服用するのも良いと思います。
おそらく一生飲み続けなさいという処方はされていないはずなので、痛みの原因を見つけ、そこを改善するようにしましょう。
手術をすすめられている場合、運動療法などを試した方がいいでしょうか?
まずは運動療法(保存療法)や手技療法などで、症状改善を目指すことを個人的にはおすすめします。実際に手術をすすめられた人でも、当院の治療で改善した例はたくさんあります。
ただし、足が動かせないような神経麻痺や排尿、排便障害がある場合は、手術を検討した方が良いでしょう。
症状がやわらぐので、いつも腰を丸めてしまいますが大丈夫ですか?
確かに脊柱管狭窄症は、背中や腰を丸めて前かがみになると症状がやわらぎます。そのため、病院や整体院で前かがみの姿勢を指導するケースも多いです。
しかしこれは痛みやシビレを一時的にやり過ごすための応急処置。治療を続けて症状が緩和してきたら、無理のない範囲で正しい姿勢を目指す。
そんな対応をおすすめします。