交感神経と副交感神経の働きとは?


『交感神経』と『副交感神経』名前は聞いたことあるけど、どう違うの?
こんな方も多いと思います。
この記事では、この2つの神経の働きについて簡単にわかりやすくお話します。

2種類からなる自律神経

ご存じかもしれませんが、自律神経は交感神経と副交感神経の2つの種類があります。

それぞれの働きについて、くわしくみていきましょう。

交感神経の働き

交感神経は『外での活動を中心に担う神経』です。
おもな働きは、つぎの通り

交感神経のおもな働き
  • 筋肉の緊張を保つ
  • 心臓の鼓動を高める(バクバクさせる)
  • 呼吸を早めたり、瞳孔を開いたりする
  • 脂肪を分解してエネルギーを作り出す

このように、交感神経が活発に働くことで『仕事や家事』といった活動的な動きに適した身体の状態となります。

今のように文明が発達していない大昔には『狩りをする』『外敵から逃げる』などに使われていた神経。

これを現代生活に置き換えると。

  • 仕事をする
  • 勉強する
  • 社会的な活動をする
  • 情報や知識のインプット

などの際、活発に働く神経となります。

副交感神経の働き

副交感神経は『内部の生体活動を中心に担う神経』です。
おもな働きは、つぎの通り

副交感神経のおもな働き
  • 胃腸の働きを活発にし、消化や排せつをスムーズにする
  • 脂肪を蓄積する
  • 筋肉の緊張を緩める
  • 脈や呼吸をおだやかにする
  • 血管を広げリラックス状態をつくる

このように、副交感神経が活発に働くことで、消化・排せつ・睡眠・細胞の修復等の身体を良い状態に保つための内部活動に適した身体状態がつくられます。

言い方を変えると『生きるための土台をつくる神経』となります。
副交感神経がしっかり働いてこそ、外での活動も可能となるのです。

なぜなら、仕事で蓄積された疲労を副交感神経を使いリフレッシュできるから。

そして人間の身体は、24時間を通し2つの神経が状況に応じて入れ替わり、両方が支え合って働いています。
このバランスが崩れ、どちら一方が強くなりすぎたりすると、身体に問題が発生します。

いわゆる『自律神経の乱れ』や『自律神経失調症』といった状態になってしまうのです。