これって本当?食べあわせの秘密

※こちらの記事は、ラジオ番組『大人の健康教室』の台本を掲載しています。

おはようございます、高田です。
今日も『大人の健康教室』に耳を傾けて頂き
本当にありがとうございます。

この放送は『朝が来るのが楽しみ』そんな人を増やしたい。
こんな想いを持った整体院の院長が、毎朝7時にお届けしています。

今日は『これって本当?食べあわせの秘密』こんなテーマでお話していきます。

先日『食べあわせに注意しよう』そんな配信したんですね。
まだ聴いていないよ!!という方は、ぜひ概要欄のURLからチェックしてみてください。

その配信のコメント欄で
・スイカと〇〇
・てんぷらやウナギ

などとの食べあわせが悪いという話について
『食べあわせの弊害』などがあれば知りたい
こんなコメントを頂きましたので、その回答という感じでお話していきます。

かなり意外な事実もあると思うので
ぜひ、最後まで楽しんで聴いて頂けると嬉しいです。
そして、今日はちょっといつもより長めの話になってしまうかもしれません。

また、文章が苦手という方は これって本当?食べあわせの秘密(大人の健康教室)← クリックすると
同じ内容を音声で聴くことができます。

そもそも、食べあわせっていう考え方とは?

一緒に食べると体に害を及ぼすものとして伝わる「食べ合わせ」。
でも実はこれ、今の時代で一般的な食生活を送るのであれば、あまり気にする必要はありません。

なぜ食べ合わせが言われるようになったのでしょうか?
大きな理由としては、その昔の時代背景があります。
例えばこんな感じ。

・流通に時間がかかったこと
・冷蔵技術・食品の保存技術が未発達であったこと
・その昔は、賞味期限・消費期限などの概念もなかった

などの理由で腐っているかどうかは食べてみて判断するしかありませんでした。
また、高価な食べ物を食べ過ぎないように、といった側面もあったと言われています。
保存技術も発達した現在では、栄養学的には「気にする必要なし」と言えるでしょう。

そうはいっても気になるという方も多いと思うので
食べあわせの悪い例として、聞いたことあるであろう
5つの食べあわせについて、具体的にみていきましょう。

ウナギと梅干し

ウナギは江戸時代から高級品であったため『後で食べよう』という方が多かったようです。
これが腐っているかどうかは、食べて判断するしかありません。

そして食べ物は一般的に、腐ると酸っぱくなることが多いです。
なので酸味のある梅干しと一緒に食べると、腐っていても気づきにくい。

こんなことからウナギと梅干しは食べ合わせが悪いと言われるようになったようです。
もちろん、栄養学上は気にする必要はありません。

天ぷらとスイカ

天ぷら(油)とスイカ(水)を一緒に食べると、スイカの水分で胃酸が薄まってしまい、天ぷらの消化が悪くなる。
こんな考えからこの話が広まったようです。

天ぷらを食べた後、胃酸が薄まるほど大量のスイカを食べるのであれば
気にする必要がありますが、それには丸ごとのスイカを何個も食べる必要があるので、
これも気にしなくて大丈夫です。

きゅうりとトマト

ビタミンCには酸化型と還元型があり、酸化型はがんを抑える効果が低いなど、
身体によい機能が少ないとされています。
キュウリとトマトの食べ合わせが良くないと言われるのも、このあたりから話が広まったようです。

ちょっと難しい説明になってしまうのですが、キュウリに含まれるアスコルビン酸酸化酵素(アスコルビナーゼ)が、
トマトに含まれるビタミンCを酸化型に変えてしまうため、よくないと言われているのです。

ただ人間の身体では、酸化型ビタミンCを還元型に変える酵素がつくられているため、何の問題もありません。

焼き魚と漬物

これもちょっと難しい説明になってしまうのですが、
漬物に含まれる亜硝酸塩と、焼き魚の焦げに含まれるジメチルアミンが結合すると、
ニトロソアミンという発がん物質が生成されるとされています。
この物質の影響を気にしての食べあわせのようです。
ただ現実的には、焦げた部分を多量に食べる人はあまり多くないでしょう。

あわせて、漬物にも含まれるビタミンCがニトロソアミンの働きを抑えられるとも言われているので、
気になる方は、焼き魚に大根おろしをつけたり
食後にみかんやいちごといったビタミンCが豊富なフルーツを食べるなどの工夫も良いですよ。

ほうれん草とベーコン

良くないと言われる理由のひとつは、ほうれん草に含まれるシュウ酸が、
ベーコンを作る際に使われる亜硝酸ナトリウムと体内で化学反応を起こし、
発がん性物質が生成されるからです。

そしてもう1つ理由があって、ベーコンに含まれるリン酸が、
ほうれん草の鉄分やカルシウムの吸収を阻害してしまうから。

どちらも医学的(栄養学的)には正しい理論。
ですが、影響を与えるだけの量を食べると
10人前くらいの量になるので、気にする必要はないレベルです。

ちょっと長くなってしまったので、今回のお話はここまでです。
引き続き明日は、この組み合わせで食べて欲しい
そんなお話しをしていきます。

そして、いつも『いいね』『コメント』を頂き、
本当にありがとうございます。
みなさんの応援が、とても励みになっています。

今日も最後までお聴きいただき、ありがとうございました。
それでは、素敵な一日をお過ごしください。

トライアングル整体の院長、高田がお届けしました。
ではまた。