原因が特定できる腰痛とは?
腰痛は、大きく2つの種類に分かれます。
- 特異的腰痛
(原因が特定できるもの)
- 非特異的腰痛
(原因が特定できないもの)
この記事を書いている人
整体師 高田 勝博
三軒茶屋あおば整体院 院長
JACM認定カイロプラクター
JACM認定カイロプラクター
この記事では、原因が特定できる以下の腰痛について、くわしくお話します。
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎分離症、腰椎すべり症
- 内臓の病気が原因の腰痛
原因が特定できない腰痛については、こちらを参考にしてください。
今や国民病とも言われる腰痛ですが、慢性的な症状となってしまうのには理由があります。この記事では、三軒茶屋の整体院長が3ヶ月続く腰痛の原因や対処方法について解説します。
1|腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎骨間のクッション材となる椎間板がはみだして、神経を圧迫する病気です。
次のような特徴・症状があります。
- MRI検査を行う(レントゲンは骨しか映らないため)
- 画像検査と神経外科学検査を合わせて診断される
- 20代から40代の男性に多く発症
- 腰の痛みにより、片側の下肢にかけてのシビレが発生
- 自然に回復していくことも多い
2|腰部脊柱管狭窄症
脳からつながる重要な神経の通り道である脊柱管が狭くなり、腰部の馬尾神経を圧迫する病気。
次のような特徴・症状があります。
- MRI検査や脊髄造影検査で病気を確定
- 50~60代の骨がしっかりしている男性に多く発症
- 腰痛や坐骨神経痛と呼ばれる下肢にかけての痛みやしびれが発生
- 前かがみになると痛み、腰をそらすと痛みがやわらぐ
- 代表的な症状が、間欠性跛行
3|腰椎分離症・腰椎すべり症
腰椎分離症は、腰椎の椎骨の一部が疲労骨折して分離してしまう病気です。
次のような特徴・症状があります。
- 小中学生が腰痛を訴えた時は、この病気を疑う
- 背骨がしっかりと出来上がってない成長期に多く発症
- 初期の段階で、コルセットなどの装具治療し運動を控えると軽減
- 中高年になると、すべり症を発症しやすい
腰椎すべり症は、分離した椎骨がさらに前方にずれてしまう病気です。
次のような特徴・症状があります。
4|内臓の病気が原因の腰痛
腰の部分にはたくさんの内臓があります。そのため、内臓の病気が原因で腰痛を発症する場合もあります。
なかでも腰痛の原因になりやすいのが腎臓の病気。腎臓に異常がある時は、脇腹や腰に鈍い痛みや違和感が発生します。
それ以外に腰痛の原因となる内臓の病気には
- 胆嚢炎
- 虫垂炎
- 膵炎
などがあります。